LEAM
 
20Bカジノ

 旅行者にはもしかすると、カンボジア=タイ国境として少しは知られているかもしれない。しかし、一般の旅行者がほとんど目に引かれるもののないパイリンに向かうにしても、この国境よりさらにチャンタブリーに近い国境からの方がはるかにアクセスがよいため、バック・パッカーであってもあまり注目されないボーダー、それがこのレームである。
 なのに、2002年ごろからこの国境は、実は在バンコク外国人には少し知られた場所になっている。今年になって改められたが、これまでタイは先進国のヴィザを持つ人間の国内滞在を最長3ヶ月、ヴィザなしでも1ヶ月まで受け容れてきたため、何らかの理由でヴィザがない状態で働く人々が3ヶ月に一度この国境へ往復し、タイに再入国することで新たな滞在許可を受けるためだ。こう書くと違法性の高い、危険な仕事に従事する人々をイメージされてしまいそうだが、実際は国籍を問わず、かなり多くの一般的な仕事に従事する現地採用者がこの方式で滞在許可を得ている。外国人の就労に関しては、日本の閉鎖的な姿勢はつとに知られるところ。我々に何が言えた義理だろうか。

 ここに1軒だけあるバーンレム・ドラゴン・カジノは、掛け金のミニマムが20B(約60円)となっていて、チップではなくタイ・バーツをそのまま賭ける。チャンタブリーから来るのだろうタイ人客の気さくな雰囲気も、ディーラーのクメール女性たちと言葉を交わすことも多い距離感のなさも含めて、風変わりなカジノだ。

 前夜ムー・カターに舌鼓を打ったレストランで、翌日に結婚式の披露宴が開かれていた。町外れの仮設リングでは夜8時ごろからムァイ・タイをやるという。夕暮れのリングサイドでは、これから来る客を見込んで屋台で仕込みをしているおばちゃんたちが、突然やってきたフォーリナーをどう扱っていいのか持て余している。これが本当のレームの姿。カジノ客にはぎりぎり接点があるかもしれないが、ヴィザ更新の一時出国者は一年に数度もこの国境を訪れるのに、未舗装道路の土ぼこりを浴びることなく生活の場に帰ってゆく。


大きな地図で見る



footprints


チョール・チュナム・クマエ(カンボジア新年)

タイと同じく、水かけ祭りの風習。
メイン・ストリートから国境ポイントを臨む

バイク・タクシーが客を待っている。
結婚式の風景

ホテルを借りて披露宴。
カジノの敷地で撮影会

ここだけ別世界なので、撮影に人気なのだろう。
特設リング

新年の催しとして、ムエタイ・リングが開設されていた。
市場のあった風景

国境のほど近いところのあった市場の様子。
市場の入り口はこんな感じだった。
移転のため、建物がすっかり壊された。
取り壊し中の市場跡。
街外れに建設中だった新市場。
新市場

シャッターが下りているところもまだ多いが、開業。
こちらは雑貨店が入居。
新市場

生鮮食品売り場。
お菓子とフルーツ・ジュースを売る夜店。
串焼きを売る露店。
金物屋の飾らない様子。
犬は埃まみれ。
レームにはカジノ敷地内以外に舗装路はない。
カジノ

ミニマムが20バーツの珍しいカジノ。
カジノにはホテルが併設

カジノ・ホテル廊下から見たカジノ。
カジノでの仕事がはけた人々。
もうひとつカジノの建物があるが、閉鎖中。
ドリンク・スタンドにて。
街中で唯一まともなシンキム・ホテル

この日は結婚式の披露宴会場になっていて、宿泊はできなかった。
シンキム・ホテルのレストラン

クメール料理が食べたいなら、まずはここへ。
未舗装路ばかりなので、車両が少ない場所は落ち着く。
カンボジア側から見たボーダー。

◆トップ・ページへ
◆「あの人・この街」目次へ










SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送