岡山

癒しのムード

 岡山の人にも広島の人にも「それは見当外れだよ」と言われるかもしれないが、僕の耳には岡山弁と広島弁は似通ったところがある。ただ、大きく違うのは、その迫力だ。
 ある夜、広島のとある通りで自動販売機を叩きながら「なんで出てこんのじゃ!」という声を聞いて立ち止まった。けっこう大きな声だったこともあったが、その前夜には岡山にいた僕は、まったく同じ風景をそこで見ていたからだ。そのとき聞いたフレーズもほとんど同じものであったと記憶している。ただ、広島の青年が文末に感嘆符「!」をつけるような威力を持っていたのに対して、岡山の若者の場合は疑問符「?」で終わるような穏やかさを持っていたのがあまりに対照的だった。

 岡山が果物の名産地であることは、何となく頷ける。穏やかな気候がフルーツの甘味を育むならば、人についても同じことが言えそうだ。岡山の人たちはどこかしら癒しのムードを漂わせている。


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footprints


春の始まりを告げる梅。

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