横浜

港町慕情

 山下公園は2度目だった。2歳になった甥の姿を見るために母親とよみうりランド近くの弟夫婦を訪ね、その帰りにすっかり観光客になって足を伸ばした。

 初めてここを訪れた日、それはまだ社会人になって半年もたたない頃のことだった。自動車教習合宿に長野県を選んだ僕には、関東からの顔見知りがたくさんできて、その中のひとりに淡い思いを寄せた。彼女も参加するというので、合宿時の年長者Sさんの掛け声で再会することになり、そのとき高速道路での停滞を目の当たりにしながら辿り着いたのが山下公園。洒落た雰囲気は変わっていないが、それを移す僕の目が変わった。見覚えのある、すっかり古ぼけた駐車場の入口におかしな郷愁をおぼえたりする。

 横浜中華街も2度目のことである。今回はここで、バンコクで関わりのあった大学生・浪人生と会った。母も同席して、4人でテーブルを囲む。古今東西のさまざまな記憶と現実が交錯して、空けたジョッキの数より酔いが回ったようだ。港町にふさわしいひとコマだった、と思う。


大きな地図で見る



footprints

繋がれた氷川丸
タワーはまだ開いていなかった
お相撲さんは絵になる
横浜赤レンガ倉庫

まったく何も知らず、散歩していて立ち寄った。
日本にはなぜか人の気配が薄い
横浜中華街

規模が大きくて、どこに入ろうか迷うときりがない。
不況の影がこんなところにも
廟の前では写真を撮る人がいっぱいいた

◆トップ・ページへ
◆「あの人・この街」目次へ









SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送