MAHACHAI


1時間の小旅行

 3つあるバンコクの始発駅の中でも、最も旅行者に縁遠そうなウォンウィエン・ヤイ駅で10バーツ払って、鄙びたローカル線に揺られること1時間。終点がマハーチャイである。サムット・サコーンとも呼ばれる此処は河口の町で、漁港が栄え、ナンプラー工場が多いことでも有名である。以前ウォンウィエン・ヤイの近くに住んでいたときの僕の最高の散歩コースがこのマハーチャイだった。線路脇に並べられた魚の切り身、川を行く渡し舟の見えるオープンテラスのレストラン、水上マーケットで有名なダヌムン・サドゥアク水上集落にも近いメー・クローン(サムット・ソンクラーム)まで行くバン・レーム駅の錆びついた風情、深夜の漁港の賑わい、夜空の星の美しさ、夕日の映えるマハーチャイ駅。
 見るべき何か、たとえば遺跡のようなものがある街は、それと引き換えに生活のリアリティーを失ってしまう。ここにはそれがある。だから、旅行者が「見ておきたいもの」は何もない。ただ、触れて感じる何かがある。特別はないけれど、ささやかに風にゆれる何かを見つけることがある。


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左のドーム型の建物が船着き場
右の長細い建物がレストラン「ター・ルア・パタカーン(船着き場レストラン)」
渡し船
犬も対岸に渡って用事を済ませてくるそうだ
ホイ・マレーン・プー・モー・ディン(ミドリイ貝の香草蒸し)

「ター・ルア・パタカーン」の一品。
少しだけプリック(唐辛子)が入っていて、それがますます食欲をそそる。
バーン・レーム駅

メー・クローンまでは1日4便の往復がある。
マハーチャイ駅からター・チン川をはさんだ対岸にあって、さらにのんびりした風情が漂う。
列車の時間に間に合うように駅通りを急いでいたら、タイ人のおじさんが「今日は列車が壊れてしまったらしいよ」と。
様子を見に行くと、列車がジャッキ・アップされていた。
バーン・レーム駅側の風景には、バンコクから遠くへ来たなぁ、と思わせる風情が横たわっている。
さすが、海鮮ものが充実
マハーチャイ市場
中華風のお堂
フェスティバルは大賑わい
パフォーマンスをする男
カブトガニも食用に
ホタテが食欲をそそる
川遊びも
買い物がすんで、夕陽の家路へ


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