1996年6月から1999年5月まで、私は大阪でフリーペーパーを発行していました。「人と街」をテーマに、当時一般的であった内輪ノリ、あるいは自己完結的な個人フリーペーパー、または商用目的の販促フリーペーパー各誌とは一線を隔した、一般誌新聞・雑誌的なアプローチを取り、なおかつ表現の完全自由を確保するために広告を取らずライターの自費出版を貫きました。共同出版人の友人の仕事激務化、および私の渡タイ生活開始とともにフリーペーパーは休刊を決定しましたが、形やコンテンツを変えながらもその精神は当HPにそのまま受け継がれました。
 ここでは私の個人的な懐古のためではなく、当時のサブカルチャー的ムーヴメントとしてのフリーペーパーの熱さの記録、当時と不変の部分の確認のためにここに主な私の記事を再録したい。



※少しずつアップしてゆきます。

収録号 「ぶらっと」
特集
「閑話休題四方山噺」
エッセイ
「みみたぶ通信」
音楽評
レヴュー その他記事 付記
第1号 ガネーシュの巻 トム・ヤム・クンのにごったスープの向こうに見えたものの話 まずは、90年代型・音楽の認知と孤独について ●美術;ザ・ビーチ・ボーイズ「ペット・サウンズ」ジャケット
●書籍;「猫のゆりかご」カート・ヴォネガット・Jr.
創刊の辞 創刊号
第2号 モンスーンの巻 梅雨ですな。-Raindrops Keep Fallin' On My Head- なんか似てますねん。CDとストリート・ファッションって。@ 書籍;「高校生の現代社会資料集」一橋出版
第3号 新世界(ルナパーク)の巻 沖縄・朝鮮・フランス そして堺 なんか似てますねん。CDとストリート・ファッションって。A ●映画;「ガスパール -君と過ごした季節(とき)-」
●美術;「ゲーンズブール・コンプリートVol.1〜9」セルジュ・ゲーンズブール
・初の複数ライターによるクロス記事特集
・増ページ、おまけ付き
第4号 沖縄に行くの巻 トラックに乗って夜と出会う話 年末恒例、今年の愛聴盤 ●イヴェント;エイサー/大正区千島南公園/96年9月15日
●書籍;「雨の音がきこえる」大島弓子
・関西を離れての初特集
・アジア志向強まる
第5号 (新春は初詣の巻) 京阪と近鉄・南海と阪急のここが似てるねん。 ピチカートとフリッパーズ周辺@-日本のチャートは変わった ●イヴェント;1997年元日、住吉大社初詣
●書籍;「スティル・ライフ」池澤夏樹
第6号 湊川・新開地の巻 X世代からヴァーチャル・エイジへ → この20年の漫画変容譚 ピチカートとフリッパーズ周辺A-会議はおどる/ピチカート紛糾 ●美術:竹久夢二/夢二郷土美術館
●映画;「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」セルジュ・ゲンズブール
第7号 台湾に行くの巻 ●音楽;ロック・アラウンド・ザ・ワールド」オーディブック
●書籍;日曜日の遊び方 森枝卓士の『酒肴三昧』」森枝卓士
初の海外取材特集
第8号 (ヴェトナムに行くの巻) 東京コンプレックス - 私の場合 ピチカートとフリッパーズ周辺B−一九九一年の「女性上位時代」と「世界塔」 書籍;「みどりのの守り神」藤子・F・不二雄 初の海外長期旅行特集
第9号 大正区を歩くの巻 作品キ作者 ピチカートとフリッパーズ周辺C-九五%の意匠の増殖 音楽;「ひこうき雲」荒井由美 ディスカヴァー大阪のコンセプトがより明らかになる
第10号 (メキシコへ行くの巻) お茶の間にひかれた国境線(ボーダーライン) ピチカートとフリッパーズ周辺D-時代の徒花 書籍;STUDIO VOICE 9 : 特集Salon ●十号記念に寄せて
●読者から
・前号の縁で新イラストレーター参加による紙面グレード・アップ
・「読者から」のコーナーに寄せられたお便りによる紛糾、3号にわたり続く
第11号 台湾再訪の巻 ワイドショー。なんだろうか、あれは? ピチカートとフリッパーズ周辺E-小沢健二はシャツの裾がはみ出たまま ●音楽;林蒙(リンメン)と黄小琥(コウシャオフー)
●美術;瑞芳の町
読者から
第12号 (ネパールに行くの巻[上]) 刺したり撃ったり ピチカートとフリッパーズ周辺F-カラフルに描いてモノトーンな小山田ワールド TV;番組コメントじゃなくてスミマセン 読者から
第13号 (小笠原に行くの巻) 犬の話 ピチカートとフリッパーズ周辺G-「ハッピー=ブルー」とチャンネル・ピチカートの小西アナウンサーは言った ●映画;私見東南アジア映画事情
●美術;新生態藝術環境
第14号 (ネパールに行くの巻[下]) 水かけイメージ論 作り手のこと/受け手のこと ●音楽;「オー・オイ」ターター・ヤング
●書籍;「旅に出たくなる地図・世界編」帝国書院
第15号 私の好きな散歩道 猫の話 女性上位時代、あるいはサーヴィスとしての女性@ ●イヴェント;第5回統一マダン・生野/98年8月9日/新今里公園
●音楽;「ハルメンズの20世紀」ハルメンズ
複数ライターによるエッセイ特集
第16号 東南亜細亜紀行の巻[上] 親子・その反面教師と全面教師 女性上位時代、あるいはサーヴィスとしての女性A-テレーザとellie ●書籍;「アジアの誘惑」下川裕二
●イヴェント;平成不況
・実質最終号
・次号からの休刊予告も、17号原稿紛失と共同出版人の多忙により幻と終わる



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