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レヴュー10

書籍

STUDIOVOICE9:特集Salon

以前"JUNGLE LIFE”誌でフリーペ一パー特集が載っていた。おおまかに言えば、内容が思い切って偏っていたり、自己表現に徹していたりした方が紙面としておもしろいと謳われていた。僕はそれとはまったく反対。過激にやれたり自分の思いどおりにできるのは個人が主催するフリーペ一パーの醍醐味→たしかに、そりゃそうだ。でも、何の制約もないからすぐウチワノリになったり自己陶酔の発表会になったりするものがあまりにも多い。

逆に、書店に平積みになるような雑誌は、トゥー・マッチなほどおもしろい。情報だって機動力だって圧倒的に持っているわけだし、突っ込んだ記事をものにしやすいのは当たり前。商業ベースに成り立っているのでバランス感覚もピカイチ。それになにより、流通業界という圧倒的にトチ狂った世界から発せられた情報が狂気に満ちていない方がおかしいでしょ、ふつう。

で、そのマッドなマガジンのひとつ、STUDIO VOICE誌にとってサロンの特集は、ちょっとホンネだった。この雑誌はフルクサス派であるとかフェリー二であるとか、スノビッシュで80年代的ニュー・アカデミズムを引きずったところがあるのだけど、サロン特集では相変わらずな切り取り、ヴィジュアルで押してくる90年代的クールなスタイルからもうポロポロと「疲れて孤独なこの時代で、都市生活者の触れられる温かみの可能性を探る」っていうアナクロ丸だしのテーマが吹きこぼれていて、彼等が真剣なことがよく判った。

これ、フリーペーパーじゃやらない特集だよな。だって、ペーパー自体が「同じ感性を持つメンバーだけでお互い誉めあってじゃれていられる、排他的なサロン」だもんな。商業紙にはそんな後ろ盾がないぶん、記事が、吠えていた。

フリーであれ商業誌であれ、甘えない関係こそがサロン足り得る。

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