POLIECE


 トリオは「バンド」と名乗ることのできる最低限の人数である。そうなると、レコーディングではスタジオ・ミュージシャンやサポート・メンバーが音の隙間を埋めたり、メンバー自身の多重録音でアレンジを豊かにしたりするという運びが多い。しかし、ポリスの場合、これとはまったく反対のベクトルを持って登場してきた。まず、彼らは音数の少なさから空気感を自分たちの大きなバック・グラウンドとして上で、メンバーおのおのの音の拮抗を見せるという手法を採ってきた。ただし、拮抗とはいっても、彼らはテクニック至上主義でもなければ、完全なアレンジメントによる構築美を見せるわけでもない。初シングル"Roxanne"に見られるような、シャープで単調なカッティングのギターの合間に、頭を半拍外したベースとドラムが16分音符で4音だけ入るという、きわめて単純明快でありながら、これまで誰も考えつかなかったレゲエ・ビートは、新しい時代の幕開けを高らかに宣言していた。そのレゲエ部から8ビートのロック・スタイルに流れ込む手法は、ともすれば予定調和的な安易さを感じさせる危険性を孕んでいたが、彼らのバンド・アンサンブルの緊張感の高さの前では、手に汗を握る以外に何もできなかった。
 ポリスを解散したスティングは、その後ソロでジャズに近づいてゆく。彼を支えたバンド・メンバーは当時世界最高峰だと言われたが、パンクに匹敵する爆発力とトリオならではの緊張感をギリギリにまで煮詰めた彼らの音の前では、若干印象が薄かった。スティングの哀愁味あふれるあの声は、ポリスにこそふさわしかったと思う。




ALBUM

Outlandos d'Amour
Reggatta de Blanc
Zenyatta Mondatta
Ghost in the Machine
Synchronicity
Live!
Certifiable


my best song Message in a Bottle
my best album Reggatta de Blanc
my best lyrick Roxanne
my best music Message in a Bottle
my best arrange Roxanne


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