その頃僕はXTCやポリスのような、硬質でニューウェーヴ的な音を「実験室音楽」といったニュアンスで愛聴していた。その一方で、僕はどうしようもなくアメリカ南部を目指したようなリトル・フィートや、そしてCCRに魅せられていた。それはちょうど、アート・フォー・アートとアート・フォー・ライフの両方に広がってゆく芸術の性質のあり方と似ている。とはいっても、ロックも通俗音楽なのであるから、その完成度云々の話でいえば多少オーヴァーな表現であることを許してほしいのだが。
 CCRの曲は、どれをとっても60年代の曲だといわれてもまったく疑念のない、天然のロックン・ロール的感性に満ちている。それが痛快だ。オリジナリティーの獲得に躍起になっていた70年代、それがノスタルジーであれ彼らほど飄々と自分の音楽をやっていたものはないのではないかという逆説。90年代以降の「パクリ」音楽の空しさを遥かに突き超えた愛情溢れるロックの音。僕の部屋のターン・テーブルが"Travelin' Band"を演り始めた瞬間、気温が上がったような気さえした。
 ブルース・スプリングスティーンを一躍有名足らしめた「私は昨日、ロックン・ロールの未来を見た。その名はブルース・スプリングスティーン」という音楽評論を、僕は出会ってから今にいたるまで、ずっとCCRに重ねあわせて見ている。スプリングスティーンだって、ジョン・フォガティが大好きなのに違いない。
 実は何を隠そう、僕の「永遠のロック・アイドル」はブライアン・ジョーンズとこのCCRのジョン・フォガティその人である。


ALBUM

Creedence Clearwater Revival
Bayou Country

Green River
Willy and the Poorboys
Cosmo's Factory
Pendulum
Mardi Gras
Live in Europe
The Royal Albert Hall Concert
JOHN FOGERTY'S SOLO

The Blue Ridge Rangers
John Fogerty
Centerfield
Eye of the Zombie
Blue Moon Swamp


my best song Travelin' Band
my best album Pendulum
my best lyrick Born on the Bayou
my best music Have You Ever Seen the Rain?
my best arrange Hideaway


◆「プレーン・USA」に戻る









SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送