日本のタイ料理店に足繁く通っていた時期もあった。
今はその逆である。
バンコク生活の忙しさの中で、隙をみては日本料理を食したいと願っている。

このストーリーは、タイに熱病のように浮かされて移住したようなタイプの人々に同感をもって迎え入れられるか、これからタイに家移りしようとするタイ好きのみなさんに、部分的ではあれど、重要な指南を残すことができるかもしれないと、ささやかな自負をする。


1 日本のタイ料理

 日本で食する機会が多いタイ料理は、おそらく
@タイ料理店のメニュー
A自炊で作ったタイ料理
Bタイ人の友人・知人が作ってくれたタイ料理
の順になろう。自炊の場合はすべての味の匙加減を自身でコントロールするのだからこれを例外としても、日本で食べるタイ料理は一般的に美味しい。

 いくら辛さに手抜きがない本格派レストランでも、日本で長くやってゆくためには日本人の好みを知っているのは当然で、日本在住のタイ人も、在住期間が長ければ日本人の好みもある程度心得ている。

それに、もうひとつの大きな要素として、食材・調味料がどこから来たものかも考え合わせてほしい。
日本はあれほどモノのヴァリエィションを広く持ちたがる国であるのだから、飼育・栽培が国内で認められていないもの以外はほぼ日本国内産のものが手に入るし、調味料はナンプラー(魚醤)やナムプリック(蝦味噌)などタイ料理に特徴のあるものを除いては、油にせよ塩にせよ日本産を使うのだから、味が日本人にとって親しみやすくなるのは当然といえば当然であろう。



2 旅の舞台としてのタイ料理

 ガイドブックで下調べしてきたとはいえ、バンコクでさえ20Bでクィティヤゥ(ビーフン麺のラーメン)やソムタム(青パパイヤの膾)が買えることには、やはり驚くだろう。
それとも初めての旅では、ボラれていないかだけが気になって仕方がないのかもしれない。

 異国での味は新鮮な発見を次々と与えてくれるに違いない。
南国なのに生牡蠣が屋台に並んでいたり、バミー(タイ式ラーメン)のスープにも相当のヴァリエィションを発見したり、タイスキの万人受けしそうな美味にやられてしまったり、旅の向こう側に見えるタイ料理は、旅人の心をくすぐる宝庫だ。

 タイへの旅で楽しいのは、郷土の味めぐり。
得てしてタイではショッピングにおいては、あの店で売っているものはこの店でもその町でも買えるということが多い。
そんな中、味の傾向の相違や郷土料理との出会いは、あなたにきっとこの国の体感的な広がりを感じさせてくれるだろう。
北部のカオソーイ、クィチャップ、イサーン(東北部)のカイ・ヤーン、ソムタム、クンテン、南部のケーン・マッサマンなどはその代表格である。

 蒸し器から出したばかりのカォ・ニャオ(もち米)を屋台でつつけば、バンコクの排気ガスとクーラーの排熱にまみれるのとはまた違う町の風を感じられること請け合い。
カォ・ニャオの中にすりつぶした胡麻のような赤黒い斑点に目を凝らしてみると、それは赤蟻だったりするかもしれない。
しかし、そんなときこそこの国を訪れると決めたときのインフォメーションを思い出してほしい。
赤蟻や人いきれやマナー、感覚の違いは、すでにある程度の予備知識を持って旅に出たはずだ。
そういったことに目くじらを立てるためにタイにたどり着いたのではない。
赤蟻を通して東南アジアを感じてもよいし、そんなことをまったく意に介せずカォ・ニャオをほおばるタイ人たちヴァイタリティーに口をあんぐりしてもよいだろう。
一方、旅であろうと、「慣れ」という時間のヤスリは必ずその取り分を削っていく。


3 生活の舞台としてのタイ料理、をお話しする前に

 勢い余ってタイに居を移してしまう酔狂な方々もいらっしゃる。僕もその一人。タイでは大まかに、
 (1)企業従業員
 (2)その家族
 (3)血縁、親戚縁者などの関係がある者
 (4)旅行者
 (5)自ら進んでタイ生活を選ぶ者
 というカテゴリーがあると思われる。
タイの中ではタイ人社会のみに限らず日系企業とタイ系企業、そして日系でも日本に本社を構えるものと現地起業組の差のほかに、職種や資本、販売力、コネクションの幅、さらには会社側でなく個人就職事情においても、日本採用かタイ現地採用かなどの差異により、日本人同士の間にも大きな所得差・経済力格差が生じる。
ゆえに、どの経済階層に属するかによって、バンコクでは行く店も料理の内容も大きく異なってしまう。
ここでは冒頭でも謳ったように、僕の属している「好き好んでタイに来た、日系現地起業会社に現地採用となった男」の状況を基にお話しよう。



4 生活の舞台としてのタイ料理

 タイに住もうとするあなたには、タイ料理を食する機会もそれまでに少なからずあったろうし、その味への慣れでタイ暮らしをまたひとつ確信へと結びつけてきたのかもしれない。
居を移して当初のタイ料理世界は、例えばエスニック料理店に週に一度は足を運んでいた僕のような人間にとってはパラダイスに近かった。
日本ではタイ料理店で一皿1500円もするような品々が屋台で20Bで売られており、前を通れば買っていかないか、と声をかけられる。
屋台では英語があまり通じず、タイ文字看板では何の店なのかもはっきりしない。
こうして少しずつタイ語を覚えたり、ガラス棚に並んでいる品や調理用具でそこのメニューに察しが付きだすことは、自身のタイ生活の実感を掻き立ててくれる。
七輪があったら、それは焼き物の多いイサーン料理。
すごく大きな円い鉄板を見つけたら、そこはパッタイ(タイ式焼きそば)やホイ・トート(強いて例えるなら、お好み焼き)の店。
こうした発見や好奇心がハーブになりスパイスとなって、食欲をいっそう推し進めてくれる。

 しかし、主食が消失した日常食、という状態は、日本で暮らしてきた人間にとっては非常に特別な状況だとは言えると思う。
最近の若者の偏食やお菓子症候群のような事例はさておき、米を飽きる飽きないの土壌では評価しない、主食としての位置付けで食する文化に慣れ親しんだ日本人には、ある日は麺しか口にするようなことがなかったり、連日おかずのようなものばかりを食べて数日を過ごすようなタイの屋台食べ歩きに疲れることも大いに想像できる。
ほかならぬ僕がそうだったからだ。

 「ホリデイワールド タイ 長期滞在者のための現地情報」(三修社)によれば、おおむねタイに来た滞在者はタイ料理三昧→日本料理三昧→それなりにバランスの取れたいろんな料理を取り混ぜる、というように落ち着いてゆくことが多いという指摘に、タイに来る以前からなんとなくその感じが判るような気がしたが、ご多分に漏れず、僕もこのベーシック・コースを歩んだ。
特に大きな引き金になったのは、日本でのタイ料理を記述した中で指摘したことと逆の現象が起こるのだが、屋台のタイ料理の調理油の重たさと、それにやっぱりいくら減らしてもらってもなかなか辛くないと思える程度にまで辛味を抑えてくれない唐辛子の量。
連日の屋台飯では胃凭れが気になるようにもなる。
そうしたとき、日本の米のご飯とお味噌汁の尊さがズシンとくる。
日本という国と根本的な部分で繋がっているという、日本にいるときには思いもかけないような民族意識に自分でも驚く。

 タイの屋台の多くでは、コストを抑えるために調理用油をレストランなどから安く調達している。
つまり、レストランで使い回された油は、廃油にはされずに屋台に安く払い下げられ、そのためもあって我々は20Bとか30Bとかいう安価で屋台飯を食べている。
ちなみに、一般のレストランでの値段はおおよそ屋台での価格の2倍〜3倍以上になる。
こうしたことからも、貧富差に応じた幅広い外食の選択肢が与えられているという点で、タイは懐が広いとも言えよう。
「卵が先か鶏が先か」論争ではないが、極端な貧富さが目立たない日本ではそれ故に安飯のニーズがないともいえるし、飯にすらありつけないという危機を脱するべく人々は労働に駆り立てられるのだ、ともいえる。
タイという土地は、最悪でも田舎に戻れば何とか食べてはいけるという、南国の豊穣さの中にあるのだということも書き添えておきたい。



5 おすすめタイ料理

 味の好みは十人十色。どんなものがあって、どんな感じの味で、ということは他のウェブ・サイトに詳しいのでお譲りするとして、ここでは「ちょっとこういうことをを知っておいたほうが便利なのではないか」と思う料理の選択法を、雑記風に書き留めておきたい。

A 日本でのおすすめ
 既書のように、日本のレストランで食べるタイ料理は概して値段が張る。
タイにくる機会がある方は、取り立てて日本でタイ料理を食すこともないと思われるのも当然であろう。
しかし生ものの料理だけは、日本で食べることをおすすめする。
僕はそのあたりをまったく気にせず、カンボジアでも屋台の水やお茶をがぶ飲みしていたものだったが、とうとうバンコクで行きつけていたイサーン屋台の生肉料理にやられてしまった。
けっこうきつくて、入院して点滴を打ちつづけても、翌朝まだ吐き気がした。
タイ人たちでさえ、「屋台で生肉を食べるのは自殺行為だよ」と言う。
くれぐれもご注意願いたい。

お薦め コーイ・ディップ(生肉の辛味和え)
クンチェー・ナンプラー(生海老の魚醤油掛け)
クン・テン(白海老の踊り食い)


B タイ国内のレストランでのおすすめ
 これもまたすでに紹介させていただいたとおり、屋台で使っている油は古い場合がほとんどなので、レストランでは炒めもの、揚げものの軽さが違う。
特にタイ米はパサパサ気味に炊き上がるので、新しい軽い油で調理すると、日本米よりいいサクッとした焼き飯ができあがるのだが、屋台の油だと米に染み込んでべったりと重くなるうえ、日本人には慣れがないタイ米のにおいと古い油のにおいが混じって、どんよりした感じになってしまう。
未経験の方は、ぜひ食べ比べをしてみていただきたい。

 また、日本のすき焼きがタイに伝わってできたというスキ(ガイド・ブック等には「タイ・スキ」と紹介されることが多いが、実際そう呼んでいるのを聞いたことがない)は、実際には水炊き、あるいはしゃぶしゃぶに近いものだ。
日本人には確実にうける味だと思う。
辛いタレや香草のパック・チーの独特のにおいがあわない方には甘めの味付けのタレもあるし、醤油とマナーォ(スダチ)で食べても和風な感じがする。

お薦め カォ・パット(焼き飯)
パッ・タイ(タイ風焼きビーフン)
パット・ミー(焼きそば)
スキ(タイ風水炊き)
プー・パット・ポン・カリー(蟹のカレー炒め)
パック・ブーン・ファイ・デーン(空心菜炒め)


C イサーン(タイ東北部)でのおすすめ
 のちに紹介するタイ北部の料理と同じく、非常に辛いのが特徴。
これは、痩せた赤土の土地に暮らす貧しさから、「辛いものを食べれば満腹感がすぐにやってくる」ことを経験則的に知った所以だという。
バンコクでも、特に屋台で客筋にイサーン人の多い店は、本格的な味付けゆえ、辛さに手加減がない場合が多い。
「辛くしないで」とか「唐辛子は一本も入れないで」と注文したにもかかわらず、口にした瞬間に電気が走ったように辛い。
そういうメニューは、辛い料理に弱い方はやめておくのが無難だが、外国人が比較的多いシーロム通りやスクンヴィット通りでの「辛くしないで」の注文は、比較的聞き入れてもらいやすいことは知っておいて損はないと思う。

 また、辛い料理の一方で、カイ・ヤーン(焼き鳥)やムー・ヤーン(焼き豚)、パー・キー・リゥ・ヤーン(焼きセンマイ)などの焼き物は、注文されると七輪で炭火焼され、非常に香ばしくふくよかな味がする。
この国では誰もが安くおいしく食べられる料理ではないだろうか。
こういう店では炊き立ての湯気をふいたカォ・ニャオ(もち米)と一緒にコップに氷を入れたビア・シン(シンハ・ビール)も飲んでみたい。
バスや列車の旅の途中で、おばちゃんが駅弁風に売り歩いているカイ・ヤーンなどは、冷えていてもおいしいものが少なくないので、ぜひご賞味あれ。

お薦め カイ・ヤーン(焼き鳥)
ソムタム(未熟パパイヤの膾)
ムー・ヤーン(焼き豚)
パー・キー・リゥ・ヤーン(焼きセンマイ)
ラーブ(茹で挽き肉の辛味和え)
ナム・トク(焼き挽き肉の辛味和え)
カォ・ニャオ(もち米)


D タイ北部でのおすすめ
 イサーン料理をガツーンとくる辛さ、と擬音語で表すとすれば、タイ北部の料理の辛さはピシッと舌を打つ辛さ。
小粒なわりにタイ最高の辛さを誇るプリック・キー・ヌーを使って食べるヤム・ヌア(焼肉サラダ)などは、相当な辛さを覚悟したほうがよい。
ただ、唐辛子を加える量としてはイサーン料理より少ない。
鋭い辛さの向こうに、素材の持ち味が感じられる場合が多く、日本人には比較的親しみやすい辛味の用い方ではないかと思う。

 今はもう潰れてしまったのだが、メー・サーイのメイン・ストリート、パホンヨーティン通りからソイ(路地)の坂道をけっこう上がったところに、アンティーク・ショップをかねたレストランがあった。
程よく感じのいい店で、店内では時が止まったかのような寛ぎがあったのだが、ここのヤム・ルアムミット(辛味ミックス・サラダ)は最高だった。
刺すような手加減なしの辛さで、一口した瞬間に額に汗がにじむのだが、マナーォをふんだんに用いて酸っぱさで上品な軽い味を演出された白木耳の繊細な味なんか、もうたまらなかった。

 カーォ・ソーイ(カレー風味クィティアゥ)などの名物料理もある。
こちらは、知り合いになるタイ人に次々と質問してみるのだが、どうやらバンコクではこれを出す店においしいところがあまりないようだ。
北に行かれるのなら、せっかくのチャンスを活かしていただきたい。

お薦め

カーォ・ソーイ(カレー風味クィティアゥ)
ヤム・ヌア(辛味焼肉サラダ)
ヤム・ルアムミット(辛味ミックス・サラダ)



E タイ南部でのおすすめ
 タイの国土は、ペッブリー(通りの名前ではなく、チャアムの近くの海岸沿いの町の名前)辺りから東をタイ湾、西アンダマン海に挟まれた半島となり、クラ地峡のあるラノーン以南は、西隣のビルマ最西端「ビクトリア・ポイント」を越えるため、マレーシアに到達するまでは隣り合った国がなくなり、東も西も海というシーフード好きにはこたえられない環境となる。
プーケットやパンガー、クラビー、サムイ、ホアヒンなど観光地ではそれなりの値段を要求されるだろうが、観光ずれしていない街では安く魚貝類が食べられる。

 ソフト・シェル・クラブの素揚げは実においしい。
殻が柔らかい蟹なのでそのままかぶりつけるのだが、蟹・海老類は焼いたり揚げたりしたときに身よりも殻から香ばしさや風味やいい匂いが醸し出される。
殻ごとパクリとやれるのがこの蟹の素晴らしいところなのだ。
中るのがこわいが、生牡蠣も捨て難い(ちなみに、僕は生牡蠣では一度も中ったことはない)し、ホイ・クレーン(小ぶりの、ちょっともっさりした味の赤貝)やホイ・マレーン・プー(ミドリイ貝。ムール貝の親戚のようなもの)はビールのあてにはぴったり。
天然記念物で知られるカブトガニの蒸し物も出回っている。
こちらは、腹の卵をいただくのだが、臭いがあって日本人には食しづらいと思う。

 魚そのものには、あまり期待を大きくしすぎないほうが賢明だと思われる。
タイで主に食される魚はプラー・ドゥック(ナマズ)やプラー・チョーン(雷魚)など、日本人に馴染みが薄いものが多い。
プラー・チャラメット(マナガツオ)などもあるが、どこにでも普通に用意されているものではない。
また、タイ人は魚を刺身にして食する習慣がないので、食べたい場合は日本料理店に行くほかない。

お薦め

トート・プー・ニム(ソフト・シェル・クラブの素揚げ)
ホイ・ナンローム・ソット(生牡蠣)
ホイ・クレーン・パォ(小ぶりの赤貝の焼きもの)
ホイ・マレーン・プー・モー・ディン(ミドリイ貝の香草蒸し)
ケーン・マッサマン(ココナツミルク入りの甘辛カレー)



F バンコク近郊でのおすすめ
 海に近くなれば、もちろんシーフードの新鮮度はおのずと違ってくる。
シーフード店に飛び込めば朝捕りの魚介類が簡単に堪能できるだろう。
パタヤーやコ・サメット(ラヨーン)、シーラチャー、バーン・セーンなんかでも、行楽地らしくそうした店でみんなでワイワイやるのもよし。
僕が気に入っているのは、MKなどスキ・レストラン。
バンコクその他と同じ値段・同じ商品であっても、海の幸のレヴェルが違う。

 マハーチャイ(サムット・サコーン)の舟渡し場のすぐ脇にあるレストランも、2Fのオープン・エアー・テラスからの眺めと豊富なメニューで飽きない。


G 番外編1・カンボジア料理について
 カンボジアはタイとヴェトナムという料理においても大国である2国と国境を接し、日本ではエスニック料理的にもほとんど評判を聞かないが、僕にとってはタイ料理、ヴェトナム料理以上に好きな料理である。
タイ料理のように唐辛子に頼る味付けではないし、ヴェトナム料理のような生ハーブの多用もない。
一般的に味付けは醤油やトゥック・トレイ(魚醤、タイでいうナンプラー、ヴェトナムでいうニョックマム、日本で最も近いものがしょっつる)、塩胡椒をベースにしていて、日本人には親しみやすい。
特におすすめは、カンボジア版タイスキの「スップ・チュナンダイ」と、同じくカンボジア版ソムタムの「ニョアム・スヴァイ」。
どちらも香辛料が控えめで、素材の臭い消しのためにさらになれない匂いを重ねたりという無理もない。
あっさり目の下味のつくりも日本人にはしっくりくるように感じる。
クウィッティヤゥ(米麺のラーメン)もタイに比べて油っこさが少ない。

 エスニック料理天国の日本にもカンボジア料理店はほとんどないと思うが(日本に暮らすカンボジア人として名をよく耳にするペン・セタリンさんのお店があったはずなのだが、少し古い情報で、現在の状況はわからない)、タイでもバンコクではとんと聞いたことがない。
国境付近でもクメール人・タイ人ともヴィザなし通行が可能なので、食事の場合には自国側に戻るのであろうか、お互いの隣接国側の料理を出すようなところはまだ見たことがない。
また、タイに滞在するクメール人の多くが不法入国者で、バンコクでも路上の物乞いにクメール人が増えてきたことに手を焼いている。
タイに暮らすクメール人の多くが生活苦に見舞われている事実も含め、こうした要因もカンボジア料理店がおそらくタイにない理由となっていると推察される。

 カンボジアではアンコール・ビールやバイヨン・ビールが知られているが、個人的にはスタウトのABC(アー・べー・セー)が売られているのがうれしい。
東南アジアの他の国では黒ビールを見かけることがほとんどない。

お薦め

スップ・チュナンダイ(鍋料理)
ニョアム・スヴァイ・ダット・トレイ・チェアー(未熟パパイヤと干し魚の即席膾)
ボボー(お粥)
ABC(スタウト・ビール)



H 番外編2・ヴェトナム料理について
 よく知られているように、ヴェトナム料理は隣接する中国と旧宗主国であったフランスという、食文化において世界に名を馳せる大国の影響をもろに受け、なおかつそこにヴェトナム伝統の味が加わり、いろんな要素が綯い交ぜとなりながら美味を追求してきた。
エスニック料理でのヴェトナム料理の地位はもはや揺るぎがない。

 タイ料理の店が東南アジア諸国の都市にはたいがい発見できるのと同じように、ヴェトナム料理に関しても同じくらいの数だけ店を見つけることができるだろう。
特に近年は日本食のブームと同じようにヘルシー志向からなのか、ヴェトナム料理店は軒並み増えている。
タイでは「ポー・ピア・ソット」という名で販売されているヴェトナム風生春巻は、それを揚げた「ポー・ピア・トート」とともに、バンコクではスーパーマーケットでテイクアウト用にブースが作られているのをとみに見かけるようになった。
タイらしい味つけに変わっている店がほとんどだろうが、それはそれでタイ料理に少し食傷気味のときなど、やさしい味にほっとする。

お薦め

ポー・ピア・ソット(生春巻・ヴェトナム名はゴイ・クォン)
ポー・ピア・トート(揚げ春巻・ヴェトナム名はチャー・ジョー)



J 番外編3・ラオス料理について

 何かとイサーンとの共通項が多いラオスだが、より田舎風であっさりとした味つけが日本人にはうれしく感じられる。
油っぽさと辛さが若干薄まって、素材の味が生きている料理が多い。
香辛料や調味料の配合で味を作るタイ料理の発想とは、この点で好対照である。

 旧フランス宗主国であったカンボジア、ヴェトナムと並んでフランスパンのサンドウィッチもおいしいし、タイではソムタムと呼ばれるタォ・マーク・フンは、全体的に味がまろやかで、涼しげな食感がする。
そしてこれらとも大きく関連するのだが、ラオスでは野菜に脚光を当ててみたい。
北ラオスでは殊に、野菜の本来持っている苦味とみずみずしさが爽やかで、繊維質のものはシャキシャキと歯ごたえよく、スープに入った人参の甘みなど格別だ。
また、南ラオスはあっさりした関西人好みの味つけで、ちゃんとした出汁がベースに感じられるのが何とも嬉しい。
僕の知っている限り、東南アジアでこれほど日本を感じさせる食文化の地域はない。

 ラオスといえばむささびやねずみが食用として売られているところを見かけるが、それらをレストランで食する機会はほとんどないと思うので、あまり神経質になることはない。
東南アジアの中では北部にあたる高地に国が位置するため、衛生面での心配もそんなには必要ないはずだ。
ただ、ラオスにはラオス料理を食べさせるレストランが意外に少ないので、朝市の屋台なども積極的に利用したい。
ただし、チンタナカーン・マイ以降、ラオスには旅行者が信じられないくらいに増えており、2000年ごろに比べ、圧倒的にラオス料理店の数は増えている。

 東南アジアのビールの中でも、最も個人的に気に入っているのはこのラオスのビア・ラオ。
穀物の甘みを少しだけ感じるところから、タイでのビア・シンやビア・リオを想像してもらえればよいが、いっそうコクが強いのにサッパリしている。
氷を入れて飲むとうまいのはいうまでもない。どんな料理にでもあう。
最近ではフジ・スーパーやヴィラ・マーケット、フードランドといったバンコクでの日本人御用達のスーパーマーケットで取り扱っているのをよく見かけるようになった。

 バンコクにもラオス料理の店は多いが、基本的には味つけがまったくイサーンのそれになっているところが多い。
こういう店では「辛くしないで」と注文しても、もともと基準となる彼らの辛さの感覚が高いので、日本人の僕たちが思ったよりもたくさんの唐辛子が入ってくる可能性が高いので、ご注意のほどを。
シーロム・ソイ19の「カフェ・デ・ラオ」や、スクンヴィット・ソイ36の「ヴィエンチャン・キッチン」が有名。


お薦め

タォ・マーク・フン(未熟パパイヤの膾、タイで言うソムタム)
サンドウィッチ(フランスパンのサンド)
クウィッティヤゥ(ビーフンの汁そば)
ビア・ラオ(ラオスのビール)



K 番外編4・ビルマ料理について
 ビルマに入ると、味つけが急に油っぽくなったことに気づく人は多いだろう。
調味料より調理油の多さが味を決定しているような料理も多い。
この国はインド・タイ・中国と国境を接していることが、食の種類のうえで多彩であることから偲ばれる。
カレー風味が、スパイスで持っていくインド風と、甘みと辛味の落とし所として使うタイ風の中間点に位置しているように感じられ、興味深い。
あっさり味の米麺の汁そばにもターメリックが入っているなど、侮れないのである。

 パン通り(シーロム通りとサートーン通りの間を走る短い道路)に"You & Me"という、ビルマ料理兼インド料理店がある。
かつて、たしかバンコクのスリウォン通りに「マンダレー」という店があったはずだが、僕が探したときにはもうなかった。

お薦め

カオスウェイ(ビルマ風焼きそば)



L 番外編5・マレー料理について
 インドネシアと共通のマラユ語を話し、シンガポール同様華人とインド人を抱えるマレーシアのこと。
マレー料理は非常にミクスチュア性が高い。
ミゴレン(香辛料の効いた焼きそば)やラクサ(ココナツミルクを使うことも多い汁そば)などの麺料理は即座に中華料理を思い出させるし、ナシゴレン(香辛料の効いた焼き飯)や前出ミゴレンのスパイシーな味つけはインドからの影響を髣髴させる。
サテー(甘いたれをつけた鶏肉の串焼き)はタイでも売られており、スティームボート(ココナツミルクを出汁にした鍋料理)の向こうにはスキー(タイスキ)や中国の火鍋の姿も見える。
また、中華系の夫とマレー系の妻の夫婦が家庭料理としているニョニャ料理も存在する。
そのそもマラユ語には混ぜ合わせるという意味の「チャンプルー」という言葉があり、「ナシチャンプルー」(混ぜご飯)というように、料理名に頻繁に用いられている。
余談だが、このチャンプルーという言葉はタイ湾、南シナ海、東シナ海を経て遠く沖縄でも同義に使用されていて、かつての海洋交易の広大さをうかがわせる(沖縄のゴーヤー・チャンプルーやナーベラー・チャンプルーという料理名がそれにあたる)。

 もちろん中華料理店もインド料理店も、マレーシアには多い。
その反面、イスラム国家であるこの国では、西アジアの国々のように売られていないということはないが、アルコールが高価だ。

 意外にバンコクにはマレー料理を謳った店を見かけない。
スクンヴィット・ソイ24/1にある"Kopitiam"は専門店ではないが、タイ料理・中華料理とともにマレー料理が充実している。

お薦め ミゴレン(香辛料の効いた焼きそば)
ラクサ(ココナツミルクを使うことも多い汁そば)
ナシゴレン(香辛料の効いた焼き飯)
サテー(甘いたれをつけた鶏肉の串焼き)
スティームボート(ココナツミルクを出汁にした鍋料理)
バクテー(肉のついた牛骨を煮出したスープ)



M 番外編6・フィリピン料理について
 島の集合体で国家ができているフィリピンでは、海の幸を活かした料理も多い。
僕の大好物がキニラウ(キラウィン)だ。
ココナツ酢で軽くしめた白身魚を玉ねぎや生姜・唐辛子で和えたマリネのようなもので、あっさりした味わいが舌に心地よい。
また、ゾパスという濃厚なクリーム・シチューはコクが素晴らしい。

バンコクにはペッブリー・ソイ19にカラオケ店・雑貨店を兼ねた営業をしている「ニュー・マブハイ」がある。
以前はスクンヴィット31からソイを入ったところに「ジョーズ・プレイス」というフィリピン・レストランがあったが、今はもうない。


お薦め キニラウ(白身魚のマリネ=キラウィンともいう)
ゾパス(濃厚なクリーム・シチュー)
アドボ(煮込み肉)



N 番外編7・中華料理について
 日本の都市と同じく、中華料理の店はバンコクのいたるところにある。
ただバンコクの場合、華人による直接経営が基本となるため、福建料理・潮州料理・広東料理・上海料理・雲南料理・北京料理・四川料理・台湾料理・シンガポール料理といった感じで、それぞれの出身地域の味つけを前面に出した店が多い。

 もともと中華系タイ人は相当に多く、生活のあらゆるところに中華料理が入り込んでいる。
フカヒレやツバメの巣のスープも親しまれており、スーパーのフードコートで安いものを味わえるところもある。
タイではチャー・ノム・カイ・ムックと呼ばれるゼリー玉入りの甘いミルクティーも一時期大ブレイクした。
コンビニでは日本同様、豚饅が売られている。
タイ料理に溶け込んだ影響となるとここに列挙しきれなくなるだろうが、特にパク・ブン・ファイ・デーン(空心菜の炒め物)やラート・ナー・パク・カナート(カナート菜のあんかけ)のように、野菜をメインにすえた料理には中国とダイレクトにつながる食感がする。
麺料理の多彩さや、具に入った魚のツミレ、ワンタンにも中国を見つけることはたやすいし、同じことがスキー(タイスキ)にも言えよう。老舗スキー店であるカントンは、今でもちゃんとガス火を使った鍋の形といいたれの味といい、中華料理の手法をうまく持ち込んでいて好きだ。
また、他店にはない牛や豚・鶏・魚の臓物やふくらはぎの肉などがメニューにあり、どれもけっこうおいしい。
きのこの種類も豊富だ。
同じく老舗のルアン・ペットはより素朴な形で火鍋からの影響を感じさせてくれる味つけがかえって新鮮。

 一般的な中華料理店については無数にある。
中華街として有名なヤワラー通りにも並んでいるので、中国に訪問した気分になりたいなら、この一帯がお薦め。

お薦め パク・ブン・ファイ・デーン(空心菜の炒め物)
フカヒレ
火鍋(中華式鍋料理)
海老餃子



O 番外編8・インド・アラブ料理について
 アラブ・インド人の多いスクンヴィット・ソイ3は近年、地域を拡大しながら黒人客も取り込んでいる。
ここはツーリストで溢れかえっているので、夜遅くまでレストランが営業していて非常に助かる。
メニューの種類が多くて楽しみが増えるし、味つけも日本人に親しみが持てるくらいくどくない。
実際、アラブ・インド方面を回った友人も、現地よりうまく感じる、と言う。
窯焼きのタンドリー・チキンやシシカバブはもちろんのこと、野趣あふれるスパゲッティーもこれはこれで味わい深い。
イカの炒め物はほんのりしたガーリック油とブイヨン的なコクで仕上げてあって、目から鱗のうまさだった。
レバー料理が多いのも特徴。

 食事でなくとも、眠れない夜にタクシーで乗りつけてアラビアン・ティーやチャイ、ラッシーとケーキ、という使い方もできる。
どの店にもオープン・テラスが用意されており、そちらでは大きな水パイプで甘い香りのタバコを吸っていたりして、異国情緒はタイ在住者にとっても満点だ。

 反面、寂れているように見えるのがヤワラート通りの西の果てに近い、パフラット市場周辺だ。
ソイの中にインド雑貨店があるほかには、料理店も少なくなってしまった。
こちらはインド人街で、アラブの人々の姿はあまり見かけない。
ただし、インド料理店はバンコクの各地にあり、プラトゥーナーム周辺にも数が多い。

 このほか、バンコク市内にはレバノン料理店「セダー」など、珍しい店もある。
バンコクの国際都市としての面目躍如。
ぜひ各国料理に舌鼓を打ってほしい。

お薦め イカの炒め物
シシカバブ(ミンチ・ラム肉のあぶり焼き)
タンドリー・チキン(鶏肉の窯焼き)
スパゲッティー
アラビアン・ティー
チャイ(ミルク炊き出し紅茶)
ラッシー(ヨーグルト風味の飲み物)



P 番外編9・韓国料理について
 韓国の経済発展を後ろ盾に、韓国料理店はみるみる増え続けている。
そのため、淘汰も起こっているので、ある程度味が確かな店が増えている。
日本では2012年に食中毒騒動のため食べられなくなったユッケも、しっかりメニューに存在している。
ただ、自身が利用した限られた店だけでの話だが、僕の好きなコシの強い冷麺にはまだ巡りあっていない。
値段はおおよそ日本料理店と似たところだ。

 スクンヴィット・ソイ12にあるスクンヴィット・プラザは、バンコクきってのコリアン・ショッピング・センターである。
コリアン・レストランや韓国食材店などがずらっと並び、重宝する。

 スクンヴィット・プラザ正面から通りに出て右手(東)に進むと、ソイ14に着く前に現れるタイムズ・スクエアの2階にはソクチョン(石村)という、日本人にも人気の韓国料理店がある。
キムチはもちろんのこと、軽くてふわっとしたチヂミが絶品。


お薦め チヂミ
ビビンパ
ユッケ
キムチ



〜準備中〜

Q 番外編10・欧米料理について
R 番外編11・日本料理について
S 番外編12・その他各国料理について



6 宅配

出不精が多いタイのこと。街には宅配サーヴィスがある。
激しいスコールのうえ、車が平気で歩行者に水をはねるので、雨季のケータリングは特にありがたい。
バンコクで見られる宅配は、おもにこんな感じである。
1 ピザ
  もっとも日本のケータリングに近いイメージ。
  タイでは今も30分以内のデリヴァリー保証をしている。
  フリー・ダイヤルでオーダーできる。
  ピザ・ハット     フリー・ダイヤル:1150
  ピザ・カンパニー  フリー・ダイヤル:1112

2 ファースト・フード
  マクドナルドやKFCなどが、セット・メニューから配達を受け付けている。

3 スキー(タイ・スキ)
  最も面白いケータリングはこれ。スキーとしては圧倒的な店舗数を誇るMKでは、ダイヤル加熱できる鍋まで宅配してくれる。

4 日本食のお弁当
  たいてい配達可能地域がアソークからエカマイあたりまでになっている。

5 タイ料理
  宅配というイメージではないが、アパートの階下やその周辺にあるレストラン・食堂・屋台はたいてい部屋までオーダーの品を持ってきてくれる。
その際には20B以上のチップをあげたい。
また、アパート階下のミニ・マート(大手コンビニは不可)でもオーダーが利くため、カップ・ラーメンにお湯を入れて運んでくれたりもする。



7 タイのフルーツ

 ご存じのとおり、タイはトロピカル・フルーツ天国である。日本でもおなじみのものもあるが、さて、お味は?

トゥリアン(ドリアン)

濃厚なクリームのようでありながら、
フルーツとしてのフレッシュ感を併せ持った、
やっぱり「果物の王様」。
自身が好きなので、
においについては、
公共の乗り物に持ち込めないことが理解しづらいです…。
カヌン(ジャックフルーツ)
マンクット(マンゴスチン)
マムアン(マンゴー)
マプラーン(プラム・マンゴー)

見た目はビワそっくりだけど、酸っぱい!
水気があって、果肉は硬め。
オートーコー市場ではよく見かける。
マラコー(パパイヤ)
ラムット
ファラン(グァバ)

水気が少なく、ポリポリ食べる感じ。
甘みも少ないので、シロップ漬けもよく売られている。
日本のグァバ・ジュースとの味とずいぶん違う。
チョンプー(ジャワフトモモ)
ケーォ・マンコーン(ドラゴンフルーツ)

ヴェトナムから入ってきた新参者フルーツ。
爽やかな軽い甘みと水気の多さ、
シャクシャクした食感が特徴。
そのまま食べられる小粒の種がキウイそっくり。
エポン(リンゴ)
サリー(ナシ)

輸入物を含めて、2000年代後半頃からよく見るようになった。
日本のものより汁気も甘みも少なくて残念。
西洋ナシはもっと水気なし。
マン・ケーォ(クズイモ)

タイで一番驚いたフルーツ。
市場の野菜売り場で籠に並んでいた芋を、
妻がフルーツだというので買ってみたら、
たしかにナシそっくり!
水気も甘みも少ないけど、
けっこういけます。
テンモー(スイカ)
サパロット(パイナップル)
ケンタループ(メロン)
アグン(ブドウ)
ラムヤイ(ロンガン)
ロンコーン

見た目はラムヤイそっくり。
甘みがつよく、独特のにおいがある。
皮をむくと手にねばねばがつくのが難点。
リンチー(レイシ)
ンゴ(ランブータン)

ライチのでっかい版のような感じ。
水気が高く、けっこう甘い。
うまく剥きにくいなど、面倒な部分あり。
サラ(サクラヤシ)

昆虫の殻のような外見がすごい。
半分ドライフルーツになったような強い甘みとねっとり感。
けっこう臭う。
ソム・オー(ザボン)

日本のものより水気が多い。
さっぱりした酸味と控えめな甘さ、
ほろ苦さが混じり合って、
暑いタイにぴったり。
ソム(ミカン)
マナーォ(スダチ)
ノーイナー(シャカトウ)
タプティム(ザクロ)
サワロット(パッション・フルーツ)
クルアイ(バナナ)
マッカーム(タマリンド)
サットロベリー(イチゴ)



8 タイでの食事に関する雑学

食器
 タイ人にとっては手で食事をすることも一般的だが、レストランはもちろん、田舎の屋台でもちゃんとスプーンとフォークが出る。
また、箸も普通に使用されているので、日本人には困らない。
このスプーンやフォーク、箸は普通の食堂程度の店での食事なら、一般的なタイ人の場合はティッシュで表面を磨く。
これは、食器洗い後の洗剤が残っていたり汚れが残っていたりするのを拭き取るためらしい。

 屋台では割れることを嫌って、皿にはプラスチック製のものを用いている場合が多い。
安っぽい感じはするが、屋台らしさも感じられる。
ただし、この事実はタイにニューハーフが多い原因とも関係していると囁かれている。
プラスチックやビニール製品を熱湯に晒すと、性に対する不安定要因となる物質が溶け出してしまう、いわゆる環境ホルモンの問題が考えられ、たしかに僕自身がこれまで訪れた土地でのプラスチックやビニール食器などの使用率とニューハーフ遭遇率を考えると、あながち関係がないではないとも思える。



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